将棋というものが、何かと「子供の可能性を伸ばすのに良さそう」ということは分かった。

では、具体的に、子供の将棋への関心を引き出すには、どのようにすればよいのか?

「将棋の入門書を買い与えて一丁上がり」とか、「将棋教室に連れて行きゃあいいんだろ」などなど、「後は野となれ山となれ」なスタンスで済ませてしまうのではなく、親自身も将棋の面白さを認識(または再認識)してこそ、子供の可能性を広げてあげられるというものでしょう。

将棋って何?

親はまず、「将棋って何?」という子供の質問に対する答えを用意しておかなければならないでしょう。

では、「将棋って何?」に対する答えは何でしょう?

「サッカーって何?」「ピアノって何?」ならば、簡単に答えられそうですが・・・

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将棋はサッカーによく似たボードゲーム

本当のことを言えば、「将棋は戦争のゲーム」というべきかもしれません。

ですが、子供に向かって「将棋は戦争のゲームだよ。面白いからやってごらん」とはなかなか言えないでしょう。

なので、他の言い方をしなければなりません。

そこで、「将棋はサッカーによく似たボードゲームだよ」というのはどうでしょう?

これなら、男の子は、そして、もしかしたら女の子も「もうちょっと話を聞いてみよう」となるかもしれません。

将棋とサッカーの共通点

ご存じの通り、サッカーは対立する二当事者がいて、相手のゴールを奪うことで勝利し、逆に、相手からゴールを奪われることで敗北します。

将棋も基本的にはこれと同じ。

将棋の場合、一方が「王将(おうしょう)」、もう一方が「玉将(ぎょくしょう)」という「ゴール」が存在します。

※通常、会話の中では「おおさま」とか、「ぎょく」と表現されます。

サッカーの場合は、試合開始から90分の時点でのゴール数で勝敗が決まりますが、将棋の場合は、「先に相手のゴールを奪った方がその時点で勝ち」となります。

サッカーで言うところのゴールデンゴール方式(かつてJリーグが採用していた延長Vゴール方式)と同様ですね。

将棋特有のルール

サッカーとの比較で言えば、将棋特有のルールとして、「ゴールを動かすことができる」という点が挙げられるでしょう。

サッカーは、ゴールマウスが地面に固定されていて、試合中に右に行ったり左に行ったりすることはありませんが、将棋の場合は、相手から「ゴール」を奪われにくくするために、王将または玉将を一歩ずつですが、動かすことができます。

相手からゴールを奪われないために、どこにゴールを置いたらいいのか? 相手の戦術・動きに対して、どのように自分のゴールを動かしたらいいのか? といった大局的、戦略的な思考を働かせることになります。

また、将棋ではシュートを打たれた時(≒王手をかけられたとき)、ゴールたる王将または玉将が前後左右斜めに一歩だけ動いて逃れることもできます。

戦術やショーメーション

サッカーでは、3バックや4バック、あるいは、トップ(FW)の枚数から1トップや2トップなどなど、基本となる戦術やフォーメーションがありますが、この点は将棋も同様です。

将棋の場合は、攻撃の核となる「飛車」という駒のポジションをどうするかによって、「居飛車(いびしゃ)」、「振り飛車(ふりびしゃ)」といった基本的な戦略が決定づけられ、また、攻守の適性を備えた「銀」という駒をどのように起用するかによって、「棒銀」とか「腰掛け銀」のような戦術が決まります(※あくまで一例です)。

そして、「ゴール」たる王将や玉将を守る典型的な守備の陣形があり(※「囲い」と呼ばれます)、これを覚えて将棋にハマった人は大勢いると思われます。

下の図は、藤井聡太四段がプロデビュー23戦目に採用した「居飛車穴熊」という陣形です。

「ゴール」である「玉」をピッチの隅っこまで移動させ、守備の選手たちがゴールの上と横を二重三重に覆い隠しているのが分かるでしょう。

勿論、上記の陣形にしたからといって、「ゴール」を奪われないという保証があるわけではありませんが、将棋の醍醐味の一つとして、「守備を固める」という要素があることをここでつかんでいただけたらと思います。

「駒の動き」と「ゴール」シーン

親(その他大人)が子供に将棋を1から教える場合、やはり、サッカーのゴールシーンに相当するところから触れて行くのが良いのではと思われます。

これまでさんざん「ゴール」と言ってきましたが、将棋ではこれを「詰み(つみ)」と呼びます。

この「詰み」と呼ばれるゴールシーンと合わせて駒の動き(駒の特性)を教えて行くのが子供の将棋への興味を絶やさない方法だと思われます。

「詰み」のシーン(局面)の具体例

以下は、「詰み=ゴールが決まった瞬間」の具体例です。

※ここでは、FWの選手たる攻撃の駒の連携プレーによって、ゴールを仕留めたイメージを持っていただくにとどめます※

この図は、羽生善治さんが永世七冠王を獲得した将棋を題材にしています。

銀→銀→金とボールが渡ってゴールが決まったようなイメージはできるでしょうか?

※実際は、これより5手前の局面で、相手の渡辺竜王が投了(ギブアップ)し、その時点で対局は終了しています。

将棋のルールを覚える道具

以上、サッカーとの共通点という視点から将棋に触れてみましたが、実際に将棋盤と駒に触れないことには話になりません。

そこで、藤井聡太四段も使っていたと言われる「動き方の矢印が書いてある将棋の駒」と将棋盤のセットを使って将棋のルールを覚えてみてはどうでしょう?

オススメは、将棋盤+将棋の駒(矢印入り)+分かりやすいガイドつきの将棋セットで、口コミ評価の高いものです。

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将棋教室へは急がない

何か新しいことを始めるとなると、どうしても「○○教室に行かせなきゃ・・・」と親は思うものですが、「将棋教室」とか「将棋道場」と名のつく場所は、多くが「対外試合の場」になっており、ある程度本人が将棋に興味を持ってからでないと、本人にとって苦痛の時間を過ごすことになりかねません。

将棋教室通いするまでのステップ

以下、将棋教室通いするまでのステップ。

1)将棋のルールを道具を使って覚える。

2)将棋の入門書を一冊だけ購入し、2度3度と繰り返し読む。それで、「戦法(せんぽう)」と呼ばれる将棋の戦術をおおまかに知り、「棋譜(きふ)」と言われる将棋の記号(楽譜のようなもの)に慣れる。

3)1手詰め、3手詰めの詰将棋の問題を解く(サッカーのシュート練習に相当)。

子供だけでは無理そうなら、親が一緒にやる。

ここまで続けば、本人は将棋に興味があるということ。

後は、親が何もしなくても、本人は自分で上達していくでしょう。

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